【タイ・タオ島】ホワイトロック – 陽の入る浅場のサンゴに群れるスズメダイ

タイのタオ島にある「ホワイトロック」というポイントを紹介します。

ホワイトロックってどんなポイント?

ホワイトロックはタオ島の西側にあるポイントです。

水深1mくらいまで突き出た根があり、この根が水上から見ると白く見えることからホワイトロックというポイント名が付きました。

エダサンゴを中心にサンゴが群生していたり、ギンガハゼをはじめとするハゼ多発ポイントだったりと、どちらかというとのんびり潜るポイントです。

雰囲気はツインズに似ていますが、突如バラクーダの群れが現れたりととても多様性のあるポイントです。

サンゴ

タイタオ島ホワイトロックで撮影したサンゴに群れるスズメダイたち

エダサンゴをはじめとして、テーブルサンゴなどサンゴに群れるスズメダイがとても綺麗です。

近づきすぎるとサンゴの中に隠れてしまうので、気をつけましょう。

サンゴの中に隠れてちょろちょろ動き回るスズメダイもそれはそれでかわいいのですが。

タイタオ島ホワイトロックで撮影したサンゴに群れるスズメダイ達

タオ島のスズメダイはクロリボンスズメダイが多いですが、ホワイトロックでは配色が格好いいナミスズメダイ(写真中央の個体)も見ることができます。

タイタオ島ホワイトロックで撮影したサンゴに隠れるアヤメエビス

緑色をしたエダサンゴの中ほどには、陰になるせいかアヤメエビスの群れが隠れていたりします。

タイタオ島ホワイトロックで撮影したサンゴに群れるスズメダイたち

ホワイトロックのエダサンゴはとても大きく立派です。

そんなサンゴ一面に舞うスズメダイは本当に美しいです。

エダサンゴが群生しているあたりは水深もそこまで深くないので、太陽光が十分差し込んでくれているので尚更です。

クリスマスツリーワーム

タイタオ島ホワイトロックで撮影したクリスマスツリーワーム

ツインズと同様に、イバラカンザシ(クリスマスツリーワーム)が大群生しています。

赤、青、黄色とカラフルな景色を楽しむのもよし、水を当てて引っ込ませて遊ぶもよしです。

ウミガメ

タイタオ島で撮影したタイマイ

ホワイトロックでは時々カメ(タイマイ)に会うことができます。

タオ島のハゼはのんびり屋で寄っても簡単に引っ込まないことで有名ですが、カメもまたのんびりしていて、結構寄っても逃げません。

食事をしている姿などじっくり観察できるのはタオ島の良いところです。

ハゼ

タイタオ島ホワイトロックで撮影したギンガハゼ

タオ島と言えばギンガハゼ。

砂地の至る所にギンガハゼがいます。

タオ島のハゼはのんびり屋なので、日本でハゼに寄る時ほどゆっくり寄らずとも引っ込みません。

仮に引っ込んでしまったとしても周りを見渡せばすぐに別の個体が見つかります。

タイタオ島ホワイトロックで撮影したヒメダテハゼ

目の部分の模様がまつ毛に見えるヒメダテハゼです。

巣穴をよく見るとテッポウエビと共生していることがわかります。

タオ島では非常に高確率でハゼと共生しているテッポウエビを見ることができます。

いつもお世話になっているガイドさんに「関東で潜ると全然テッポウエビ見られないんですよねー」と何気なく言ってみたら、「え?テッポウエビって基本一緒に見られると思ってました」とお返事が。タオ島育ちウラヤマシイ・・・

タイタオ島ホワイトロックで撮影したイトマンクロユリハゼ?

これはイトマンクロユリハゼのように見えるのですが、イトマンクロユリハゼは背びれ腹びれに色は付いていないんですよね・・・。

今のところ、このハゼの名前はわかりません。ご存知の方、誰か教えてください。

時々バラクーダ

ホワイトロックはサンゴありハゼありののんびりポイントですが、突如シェブロンバラクーダが現れることもあります。

写真には撮れませんでしたがオニカマスも1個体見たことがあります。

過去にはジンベイザメが現れたこともあるんだとか・・・。

群れ

バラクーダほどのインパクトはありませんが、スズメダイ以外にも小さな群れがちょこちょこ現れます。

タイタオ島ホワイトロックで撮影したクリーニング中のササムロ

例えばササムロ。

この時はホンソメワケベラに割れさきにクリーニングして貰おうと、こんなコンパクトな場所でわちゃわちゃしてました。

タイタオ島ホワイトロックで撮影したタテフエダイ

その他タテフエダイやジャバラビットフィッシュなどの20 – 30匹くらいの群れがよく見られます。

その他ホワイトロックっぽい光景

タイタオ島ホワイトロックで撮影したイボイソバナカニ

ホワイトロックにはムチカラマツが結構生えており、イボイソバナガニやムチカラマツエビ、アカスジカクレエビなど、ムチカラマツに縁のあるマクロ生物が結構見られます。

話が逸れてしまいますが、新型コロナが流行してタオ島から観光客が消えた頃、現地ガイドさんたちは普段やらないマクロダイブ(マックダイブ)にハマっていたんだそうです。

タイタオ島ホワイトロックで撮影したバブルコーラル

もう一つホワイトロックで特徴的なのは、バブルコーラルです。

これはタオ島の他のポイントでは(私は)見かけたことがないです。

バブルコーラルの中には、バブルコーラルシュリンプという紫色が綺麗なエビがいることがあります。

個人的にこいつとても好きなんですけど、未だにタオ島で見られたことはありません。ツいてないのかな。

タイタオ島ホワイトロックで撮影したテンツキチョウチョウウオ

ホワイトロック限定というわけではないですが、日本では見られないチョウチョウウオの一種である一種であるテンツキチョウチョウウオを見ることができます。

何気ないですが、タオ島には日本で見られない生き物が結構たくさんいますので、少し意識して見てみるとまた楽しいと思います。

ポイントデータ

項目内容
レベル初級 〜
形態ボートダイブ
水深〜 20m
水温の目安27 〜 29度(3月)、29 〜 31度(4 〜 7月)