【沖縄・慶良間諸島】ウチザン礁 – 魚影が濃くロウニンアジにも高確率で会える!運が良ければマンタにも会えるポイント!

どんなポイント?

渡嘉敷島と前島のちょうど真ん中に位置するドリフトポイントです。どの島からも離れた位置にあるため潮通しがよく、濃い魚影を楽しめます。点在する根には見事なイソバナが生えており、彩りも豊かです。ロウニンアジがよく見られることに加え、いくつかの根がクリーニングステーションになっているため、マンタが回遊してくることもしばしばであるダイナミックなポイントです。

沖縄慶良間諸島ウチザン礁で撮影したアカモンガラの群れ

エントリー直後に水底に向かって撮影しました。地形はシンプルで、点在する根を流れに乗りながら訪れて魚を見ていきます。

この時はちょうどアカモンガラが群れていました。決して派手な魚ではありませんが、ヒラヒラした尾びれが南国感を漂わせます。

沖縄慶良間諸島ウチザン礁で撮影したキンギョハナダイ等の群れ

根にはソフトコーラル、ハードコーラル両方が生い茂っており、魚が群れています。キンギョハナダイにノコギリダイ、ムスジコショウダイに・・・あとなんだろう。

沖縄慶良間諸島ウチザン礁で撮影した群れ

メタリックに輝いているノコギリダイ君たちはこちら。

沖縄慶良間諸島ウチザン礁で撮影したキンメモドキの群れ

根の上の魚群に目が行きがちですが、根の影にはキンメモドキがうじゃっと群れているところもあります。密度はこっちが上ですね。

沖縄慶良間諸島ウチザン礁で撮影したイソバナ

いくつかの根には立派なイソバナが生えています。慶良間の青い海に映えるこのイソバナで十分1本のもとが取れます。

沖縄慶良間諸島ウチザン礁で撮影したアカヒメジの群れ

根の間の荒い砂地には、アカヒメジが群れていたり、

沖縄慶良間諸島ウチザン礁で撮影したツバメウオ群れ

ツバメウオが群れていたりします。

沖縄慶良間諸島ウチザン礁で撮影したハナヒゲウツボ

単品の生き物としては、よく見かけるハナヒゲウツボ、

沖縄慶良間諸島ウチザン礁で撮影したアカオビハナダイ

時々色が豊かなアカオビハナダイもいたりします(この写真は光が当たってなくてあまりキレイじゃないけど)。

沖縄慶良間諸島ウチザン礁で撮影したロウニンアジ

当ポイントではかなり高い確率で1メートルクラスの大きなロウニンアジを見ることができます。大体いる場所は決まっているようなので、ロウニンアジ目当ての方はガイドさんにいつごろその場所を回る予定なのか聞いておいて備えましょう。

沖縄慶良間諸島ウチザン礁で撮影したナンヨウマンタ

そして、何と言ってもこのポイント一番の売りはマンタ(ナンヨウマンタ)でしょう!

沖縄慶良間諸島ウチザン礁で撮影したナンヨウマンタ

もう一丁!

クリーニングステーションとなっているいくつかの根にやってきて、くるくる旋回してくれます。

マンタが現れると、発見したショップが鈴を鳴らしてくれるので、鈴の音が聞こえたら当ポイントを潜っているチームの大半が鈴の根の方向にダッシュします(実際には鈴の根の方向ははっきりわからないので、クリーニングステーションの根の方に向かっているとはガイドさん談)。

マンタのいる根に近づくと水深を下げるように促されます。マンタは案外臆病なので、同じ高さにいると逃げちゃうのです。

根に着いたら着底してマンタを観察します。マンタは泡が嫌いなのでできるだけ呼吸をゆっくり行うように促されますが、ここまでダッシュしてきたらまあ30秒くらいは呼吸が整わないのも仕方ないのが現実です。

マンタを観察しているのが1チームであることはそうそうなく、いくつかのショップのチームを合算して20名を超えるとかザラです。抜け駆けせず紳士(淑女)的にマンタを観察しましょう。

初級者の方に注意ですが、残圧には十分注意を払ってください。マンタに夢中になっていると残圧チェックを忘れがちです。水底は水深20m程度なので、泳がなくても案外エアは減っていきます。皆がマンタを夢中に見ているので「エアが少ない」と言い出しにくい雰囲気がありますが、エアが減ったら粛々とその旨をガイドさんに伝えましょう。

マンタシーズンは夏から秋のようですが、自分の経験や実際に見た人の話を総合すると10月から11月が遭遇率高めのようです。その時期でも確実に見られるというわけではありませんので、このポイントは「群れとロウニンアジのポイント」と頭に入れておき、マンタに会えたらラッキーくらいに思っておくと良いと思います。

そんな確率なので、このポイントで狙いをマンタ一本に絞り、クリーニングステーションの根でマンタをじっくり待つという潜り方をするチームはほとんどありません(よっぽどここでマンタを見たいというリクエストがあれば別でしょうが)。もっと高確率でマンタを見たければ、石垣島のマンタスクランブルにトライする方がずっと確率が高いです。

ただ、石垣と比べると慶良間は水の透明度が良いので、キレイな水の中でマンタを見たいのであれば、こちらで狙う価値は十分にあると思います。

まだマンタを見たことがない方には石垣をお勧めしますが、一度でも見たことがあれば個人的にはこちらをお勧めします。だって、狙ってみられる大物より、期待薄の時に見られる大物の方が興奮するじゃないですか!(個人の感想です)

こんな感じで最初から最後まで飽きずに潜れるポイントです。慶良間諸島に潜りに行った際には、少なくとも1本はここをリクエストすると良いと思います。

ポイントデータ

レベル中級
形態ボートダイブ(ドリフト)
水深〜 26m
水温の目安22 〜 24度(5月)、24 〜 26度(11月)

フリー潜降からのドリフトダイブであることと流れが強いことがあることから中級者以上向けのポイントです。また、マンタが登場するとフィンダッシュすることがありますので、体力をつけておきましょう(マンタスルーならあまり体力は要りませんが、グループのメンバー次第でしょうか)。