どんなポイント?
沖の島の北東にある、ソフトコーラルが充実したポイントです。ワイドの群れを楽しむというよりは様々な生物をサンゴやヤギ類と一緒に見て楽しむポイントです。結構深場ですが、夏にはアオリイカが産卵にくる場所があります。
以下では夏に潜った経験を元に、本ポイントを紹介します。
潜降して辺りを見回すとソフトコーラルが充実しているのがわかります。上の写真はカミナリコウイカを撮影したものですが、ソフトコーラルがちらほらと写り込んでいて、こんな感じで至る所にソフトコーラルがあります。
イソギンチャクの周りには安定のクマノミがいました。
20m超の少し深場まで行くとヤギ類の中にオオウミウマを発見しました。触ってはいないですが、これだけ大きいとブヨブヨしていそうで何となく気持ち悪い・・・。オオウミウマとかハナタツとかって大体擬態していると思うのですが、この子は全く擬態していない。何を考えているんだろうか・・・。
さらに深場まで行くと、ありましたアオリイカの産卵ポイント。水深は25mくらいで、私がこれまで見たアオリイカの産卵シーンの中では、最も深いところで行われているものでした。水温も20度切っていて、5mmワンピースのウェットスーツではちょっと寒かったです。
その代わり、深いせいか水はよく澄んでいて、産卵シーンをしっかり見ることができました。
単純にアオリイカの産卵シーンを見たければ、対馬の太田浜の方が楽で、じっくり見られるかと思います。
アオリイカの産卵を見て水深を上げてきてからは生き物探し再開です。まずはハナビラウツボ同様漫画目のサビウツボです。こういう目をしている動物が自然界にいるのは結構驚きですね。
もう少し小さいところでは、ハダカコケギンポ。穴は至る所にあるので、じっくり探すとギンポもたくさん見つかりそうです。
ガイドさんが見つけて見せてくれたヒトデヤドリエビ。ヒトデを自分で掴むことはまずないので、絶対に自分では見つけられないやつです。もうちょっとキレイな色をしていてもらえないかなぁ・・・。
ウミウシはあまり探さなかったので、いやでも目に入ってきてしまうくらい大きいニシキテヌウウミウシのみ。大きい分動きも良く見えて、観察していると面白いやつです。
最後に群れですが、群れはいないわけではなく、トリノクビ同様にキンギョハナダイとソラスズメダイ、モンスズメダイの群れが見られました。トリノクビと同じ日に潜って比較してみたところ、トリノクビと比べてだいぶサイズが小さかったので、群れを期待するならトリノクビで潜ったほうが良さそうです。
ポイントデータ
レベル | 中級 |
形態 | ボートダイブ |
水深 | 10 〜 30m |
水温の目安 | 19 〜 21度(7月) |
強い流れがなければ難しいポイントではありませんが、水深が30mあるのでエアと減圧に注意が必要です。