どんなポイント?
ノースエンドと共にかっちゃまを代表するポイントです。ダイナミックなドロップオフがあり、その壁を中心に様々なマクロ生物を通年楽しめるポイントです。スズメダイなどの群れも時には見られますが、マクロ生物中心のポイントです。通称「ウミウシの壁」はマクロ好きなら要チェックです。
潜降ロープ沿いに降りていくと水底は17mくらいです。ここから北へ少し泳ぐと千手ドロップにたどり着きます。南へ行くと大黒ヒルです。
潜降して千手ドロップに向かうとすぐに大きなイソバナが迎えてくれます。
春から夏の景色
千手ドロップにはムチカラマツがたくさん生えています。ムチカラマツにジッと目を凝らしてみると、ガラスハゼやムチカラマツエビ、時折ビシャモンエビが見られます。ムチカラマツは徐々に深い方に向かって生えていますので、エントリー後片っ端からムチカラマツを見ていたらいつの間にか水深25mということもありますので注意が必要です。
また、アオウミウシが大量発生します。かっちゃまではアオウミウシコンテストとかアオウミウシに特化したフォトコンテストを開いちゃったくらい・・・。でも、アオウミウシは南国ではほとんど見られないらしく、南国の人にとっては物珍しい風景だと思います。
ドロップオフにはちょこちょこイソギンチャクがあり、アカホシカクレエビやイソギンチャクモエビ、ミツボシクロスズメダイが共生しています。クマノミはここでは見たことないです。
また、カエルアンコウがちょこんと座っていたり、ベニサンゴの間にベニサンゴガニがいたりします。キンギョハナダイのちょっとした群れがいることもあります。
冬の景色
冬はウミウシ祭りです。千手ドロップの通称「ウミウシの壁」には、驚くくらい本当に様々なウミウシがいます。以下の写真はほんの一例です。
サキシマミノウミウシやアデヤカミノウミウシはしっかり光を当てて見ると寒天状に透けていて綺麗です。その他クマドリミノウミウシとムラサキミノウミウシ。これ書いていて「全部ミノウミウシじゃないか!」と思いましたが、これは撮影者の趣味です。フリエリイボウミウシ、キロイボウミウシのようなイボウミウシや、シロウミウシやイガグリウミウシのようなイロウミウシも見られます。
ウミウシの壁は水深10mちょっとなので、その気になれば50分くらい延々とウミウシ探しに精を出すことができます。ただ、ボートに乗り合った他のグループの方と足並みは合わせたいところ。じっくり探したい場合は、人が少ない平日に休みを取って探しに行くと良いと思います。
ウミウシ以外も充実していて、アヤトリカクレエビやフリソデエビ(よくペアで見られます)などのエビや、ニシキフウライウオが見られることもあります。
(経験上)通年見られる生き物
全くもって経験上のお話ですが、ムラサキウミコチョウは通年見られます。
安全停止中
一通りダイビングを楽しんだら安全停止して浮上します。かっちゃまではほぼ全てのポイントに安全停止バーを設置してくださっていますので、まだ中性浮力をうまく取れないんだよなぁ・・・という人も安心です。
千手ドロップの安全停止バーのパイプの中にはニジギンポが住んでいます。写真のように完全に外に出てきてくれることは滅多にないですが、よくパイプの中から顔を出してくれるので、じっくり見ていると安全停止の3分なんてすぐに経過してしまいます。
ムギワラエビは・・・?
さて、ここまでのお話でかっちゃまを一躍有名にしたムギワラエビの話題が出てきませんでした。実は私、ムギワラエビ見たことないんです・・・。よくいる場所が千手ドロップから外れた水深30mくらいのところなので、見ようと思うとムギワラエビを見にいく1本になっちゃうんです。私はまだ1生物に1本費やせるほど経験がない潜りたがりなので、心の余裕ができたらぜひ見に行ってみようと思っています。
ポイントデータ
レベル | 初級 |
形態 | ボートダイブ |
水深 | 10 〜 30m |
水温の目安 | 18 〜 23度(8月)、18 〜 20度(12月) |
18m以深に行かないことは可能かとは思いますが、アドバンスを持っていた方が良いかと思います。オープンウォーターの方はガイドさんにご相談ください。