【沖縄・慶良間諸島】大曽根 – 深場にいるはずの綺麗なハナダイが浅場で見られるポイント

どんなポイント?

座間味島の南、安室島との間にあるポイントです。ところどころに群れるスズメダイやハナダイを見ながら大きな根を回る他、その根の外に広がる砂地を楽しむことができます。砂地には大きなガレ場があり、普通なら水深30mくらいに行かないと見られないスミレナガハナダイを、水深20mくらいのこのガレ場で見ることができるおお得なポイントでもあります。

ここでは秋に潜った経験をもとにこのポイントを紹介します。

沖縄慶良間諸島大曽根で撮影したオヤビッチャ

根をのんびりと回っていると多くのスズメダイが見つかります。例えば、比較的浅場にはオヤビッチャ、

沖縄慶良間諸島大曽根で撮影したモンスズメダイ

少し深場に行くとまだ幼魚の黄色味が残っているモンスズメダイが見つかりました。他にはフタスジリュウキュウスズメダイやミスジリュウキュウスズメダイ、シコクスズメダイ、ナミスズメダイなどがいました。

写真のような斑(ぶち)のあるスズメダイってあまり見かけない気がします。タイのタオ島ではあちこちにぶちのあるソラスズメダイがいるのですが、日本ではここくらいでしか見かけたことがありません。単にスズメダイの群れの中の1個体をじっくり見ることがないからかもしれないですが。

ぶちってなんでできるんでしょう?

沖縄慶良間諸島大曽根で撮影したフタスジリュウキュウスズメダイの群れとそれに混じるナンヨウハギ

例によってサンゴに群れるフタスジリュウキュウスズメダイの群れです。なんか癖になるんですよね、今回はナンヨウハギも混ざっているし。

沖縄慶良間諸島大曽根で撮影したハマクマノミ

キレイめでいくと、ハマクマノミ、

沖縄慶良間諸島大曽根で撮影したセナキルリスズメダイ

こっちを見ているセナキルリスズメダイ、

沖縄慶良間諸島大曽根で撮影したアカネダルマハゼ

とても見つけづらいアカネダルマハゼ、

沖縄慶良間諸島大曽根で撮影したハタタテハゼ

ピンとヒレを立てているハタタテハゼなど、カラフルな生き物が随所にいました。

沖縄慶良間諸島大曽根で撮影したヤイトヤッコ

個人的に珍しいなと思ったヤイトヤッコです。尾びれの黒線がいい感じにくっきりとしていて、胴体は黄色からグレーのグラデーション。なんか均整とれたデザインだなと思っています。

沖縄慶良間諸島大曽根で撮影したガレキの山

ちょっと砂地に出て外れた方に行くと、こんなガレキの山があります。山の頂上で水深20mあるかないかくらい。ここにスミレナガハナダイがいます。

沖縄慶良間諸島大曽根で撮影したクロオビマツカサやノコギリダイの群れ

ガレキの周りは大賑わい。スズメダイやマツカサ類、ノコギリダイなどが群れています。

ここにいるマツカサ類は多分クロオビマツカサだと思います。魚の生態を調べる時に度々お世話になるこちらのサイトによると、見かけがよく似ているアカマツカサとは、暗いところで生活しているかどうかで区別ができるのだとか。明るいところに出てきているのでクロオビマツカサで良いのかなと。

沖縄慶良間諸島大曽根で撮影したアカヒメジ

黄色がキレイなのになぜか「赤」と名前がつくアカヒメジも群れで混ざっています。中央左下に1個体写っているフタスジタマガシラは幼魚も見かけました。

沖縄慶良間諸島大曽根で撮影したスミレナガハナダイ

で、本命のスミレナガハナダイ(通称サロンパス)。動きが速くて十分に光を当てられなかったのは無念ですが、それでも鮮やかなピンクがキレイです。

個人的にはこのポイントの主役はガレキの山だと思います。20mはあるのでそんなに長居はできませんが10分くらいいられたらより楽しいだろうな・・・。

ポイントデータ

レベル初級 〜
形態ボートダイブ
水深10 〜 20m
水温の目安25 〜 27度(10月)