タイのピピ島周りのにある「マッシュルームロック」というポイントを紹介します。
マッシュルームロックってどんなポイント?
ピピ・レイ島の西側にある、キノコの形をした岩(マッシュルームロック)がシンボルのポイントです。
ピピ島側のポイントの中で最も魚影が濃く、カラフルなソフトコーラルも堪能できます。ソフトコーラルの色は光がないと十分に楽しめませんので、レンタルしてでもライトを持っていくことをお勧めします。
ウミウシもあちこちにいますので、マクロダイブも楽しめると思います。ただ、タイ在住の方ならわかりますが、旅行者がわざわざピピ島まで行ってマクロダイブやるかね・・・とは思いますが。
個人的には、ピピ島周りで最もおすすめできるポイントです。
きのこ岩ことマッシュルームロック
潜降してから20分弱泳ぐとマッシュルームロックと呼ばれるきのこの形をした岩にたどり着けます。これがマッシュルームロックで、ここに本ポイントの魅力の全てが集約されています。
上の写真だとよく分からないかもしれませんが、このきのこ岩は特盛のソフトコーラルを載せて着飾っています。ストロボを当てて写真を撮るとよくわかります。とても綺麗なきのこなんです!ストロボをお持ちでなければぜひライトをレンタルして持って行って、鮮やかなソフトコーラルを堪能してください。
このマッシュルームロックの周りにはキンセンフエダイが群れてたむろしています。その数と言ったら圧巻です。遠目で見るとマッシュルームロックを覆い隠すような巨大な群れがいることがしばしばです。
ピピ島でダイビングするならば、一度は行って欲しい場所ですね。
キンセンフエダイ・フタホシフエダイの群れがあちこちに
マッシュルームロックへ向かう道中でも、しばしば壁のようなキンセンフエダイの群れに出会うことができます。
ちょっと色は地味ですが、フタホシフエダイの群れもよく見かけます。サイズ的にはキンセンフエダイに勝るとも劣らないサイズです。
ちなみにこのフタホシフエダイは、かつてはホソフエダイと呼ばれていました。フタホシフエダイというのは聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんが、フタホシフエダイ = ホソフエダイ、です。
色鮮やかなソフトコーラルがたくさん
マッシュルームロックならずとも、道中あちこちで見事なソフトコーラルが目につきます。
まずは定番のイソバナ。大きい!
色とりどりのソフトコーラルがびっちり群生した岩がいくつも見つかります。
個人的にこのポイントでしか見たことがないのが、下のハープコーラルです。日本語名があるのかわかりませんが、見ての通りハープの形をしたサンゴです。
これを見るとピピ島で潜っているなーという気になります。
やたらとウミウシが見つかります
私は海外ではあまりマクロをやらないのですが(バリとか行ってみたいですが)、このポイントはなぜかやたらウミウシが目につきます。多分、ソフトコーラルが多いので、一部ウミウシが餌とする海面も多いからなのかなと思います。ビダノックをはじめとする他のポイントではウミウシをあまり見かけないので、これも本ポイントの特徴ですね。
とりあえず、日本であまり見かけないハルゲルダ・ストリックランドイ(日本語名がないから学名のカタカナ表記)と、
フィリディエラ・ラドマンイ(同様)をご紹介しておきます。
その他日本では見られない生き物
せっかくタイで潜るなら、日本で見られない生き物はあらかじめおさえておくと、いざ見られた時に感動は倍になると思います。というわけで、私が知る限り日本での目撃例がなく、マッシュルームロックで見られる生き物を3つ紹介します。
まずはワヌケヤッコ。和名があるのに日本で見られない不思議な魚です。タオ島でも見られます。
次にご紹介するのはパウダーブルーサージョンフィッシュです。ハギの仲間ですが、アンダマン海の固有種だそうです。
最後はヤスジチョウチョウウオです。写真は幼魚です。これもタオ島でも見られます。
ポイントデータ
項目 | 内容 |
---|---|
レベル | 初級 〜 |
形態 | ボートダイブ |
水深 | 〜 20m |
水温の目安 | 27 〜 29度(3月) |
あまり流れもなく深くもないので初級者でも潜れるポイントだと思いますが、フリー潜降とロープなし安全停止のスキルは必要になるのでここだけちょっと難しめかもしれません。ただ、現地でオープンウォーター講習を受講すると、海洋実習の最後にここを潜ることもよくあるらしいので、大した問題ではないかもしれません。
ただ、マッシュルームロックまでは20分弱泳ぎますので、スキルが足りないとリクエストしてもマッシュルームロックまで連れて行ってもらえない可能性もあります。きちんと中性浮力を取って泳げた方が良いと思います。
正直透明度はあまり良くないことが多いですが、水が汚いのではなく、魚の餌になるプランクトンが大量にいるからです。魚影が濃いポイントの宿命ですね。
マッシュルームロックで潜るには?
ピピ島に渡ってピピ島のショップを利用して潜る方法と、プーケットからの日帰りツアーで潜る方法があります。
詳しくは別の記事として後日まとめます。