タイにあるハー島(Koh Haa)周りのポイントの1つ、コハー・ヤイ(Koh Haa Yai)で潜ってきたので、このポイントを紹介します。
そのほかも含めたハー島周りのポイントについては後日まとめてご紹介します。
どんなポイント?
ハー島(ハー諸島)最南端のハー島#5の周りを潜るポイントです。ハー諸島の5つの島の中で最も大きい島なので、コハー・ヤイ(Koh Haa Yai;Yai はタイ語で「大きい」という意味)という名前がついており、これがそのままポイント名となっています。
洞窟
島の南側に3つの洞窟が並んでいます。
一番大きい洞窟はこんな感じで、入り口からして巨大です。

奥行きはそれほどでもないですが、高さがあります。ちゃんと計測していませんが、水底で15mくらい、洞窟の高さが10mないくらい(多分7-8mくらい)です。
入り口が南側を向いているので、洞窟の奥から入り口を眺めるとエメラルドグリーンの海から差し込む光がとても綺麗です。

洞窟内には隣の洞窟に通じるトンネルがあり、そこからも光が入ってきているのがわかると思います。
写真はほぼ水底から撮影したものですが、もっと浮上(5mくらい?)して同じように洞窟の入り口の方を見ると、右上にもう1つ小さな穴が空いており、そこから入る光も同時に見ることができます。
3つもの穴から入る光を眺められるこの景色は、まるで宮古島のアントニオガウディを思わせるようです(潜ったことないですが)。
ちなみに、この写真の左下の方には外につながる小さなトンネルがあります。このトンネルを数に入れたら、ここに並ぶ洞窟は3つではなく4つですね。
ソフトコーラルに彩られたアーチ
上で紹介した洞窟の他、ちょっとしたアーチがあります。

アーチというよりはトンネルと表現したほうが良いかもしれませんが、とにかくソフトコーラルと魚群に彩られたアーチです。大きくはありませんが、ダイバーは十分に通り抜けることができ、実際に通り抜けてきました。

アーチの中には溢れんばかりのキンメモドキ・・・暗がりにいるせいか近づいてもそこまで逃げることもなく、肉眼でよく観察できました。
魚群
まずあちこちで見られるのが、岩場に覆い被さるようにたむろしているキンメモドキです。

一瞬スカシテンジクダイのようにも見えますし、アンダマン海なのでそう思いたくもなるのですが、よく見ると尻尾の付け根にテンジクダイ特有の黒点がないのでキンメモドキ(・・・のはず)です。

ところどころで見かけるイソバナの周りにもキンメモドキが大量に「付着」しております。
余談ですが、写真に写っている欧米人大好き(偏見)ユカタハタはこのポイントならず、ハー島のポイントではあちこちで見かけました。
お次はヨスジフエダイ。

個人的にはこの鮮やかな黄色が大好きなのです。
ヨスジフエダイ自体はタイならピピ島周辺でも見られるのですが、あちらではそれより圧倒的に数の多いキンセンフエダイやフタホシフエダイ(ホソフエダイ)の群れの中に申し訳程度に混ざっている程度で、純粋なヨスジフエダイの群れが見たいなとずっと思っていたところ、ここでついに見ることができたので、妙にテンションが上がりました。
ちなみに、(ハー島の別のポイントの紹介にも書いてしまうかもしれませんが)ハー島周りでは、キンセンフエダイ、フタホシフエダイ、ヨスジフエダイはあまり混ざらず、それぞれ独立で群れを作っていることが多かったです。混ざっていたのは、キンセンフエダイの群れに混ざったアカヒメジでした。
ヨスジフエダイの群れのサイズとしては、少なくとも私が潜って実際に見た限り、コハー #1 の方が大きい気がしますので、純粋なヨスジフエダイの群れを楽しみたければそちらの方がより適切だと思います。
そんな脇役っぽい書き方をしてしまいましたが、本ポイントでもキンセンフエダイ、フタホシフエダイの群れは割と見つかります。


鮮やかなソフトコーラル群
ポイントのあちこちにソフトコーラルが群生しています。ライトやストロボでしっかり光を当てると実に美しい・・・。

撮影装備的に全体に光が回らなくてもつい撮影してしまうくらい彩り鮮やかです。

現在の装備はカメラはオリンパス TG-6 なので、光を回そうと発行量を上げても白飛びしてしまうので、こういう時はもっと良いカメラが欲しくなります(撮影技術が追いついていないのだけど)。
ポイント一面にソフトコーラルが広がっているヒンデンやヒンムアンと比較すれば、群生しているポイントは限られていますが、ソフトコーラルにまみれたいとか大物を狙いたいとかでなければ、ハー島周りでも十分過ぎるほど楽しめると思いました。
日本では見られない魚
まずは青と黄色が鮮やかなニザダイの一種である、パウダーブルーサージョンフィッシュです。インド洋の固有種だそうで、海外ダイビングといえばタイが主戦場の私にとって、彼/彼女に出会うと「アンダマン海で潜ってるなー」と実感できる、シンボルのような魚です。

基本的に単独行動を好む魚のようで、実際に私も単独行動しか見たことがなかったのですが、この記事を書いているときに調べていたら、モルディブにはこのパウダーブルーサージョンフィッシュが玉のような群れを作るポイントがあるとのこと。しかも浅場。ばっちりと太陽光が当たる深さでこの鮮やかな魚の魚群が見られるとは・・・一度見てみたいものです。
お次はジャバラビットフィッシュ。

パウダーブルーサージョンフィッシュのような原色系の美しさはないものの、黒地に白斑点のボディがやたら綺麗な魚です。遠巻きに見ると白地に黒斑点に見えるくらい、白斑点が多いです。
3つ目はイエローバックフュージュラーです。

タカサゴの仲間で、一見するとウメイロに見えるのですが、背中の黄色い部分が頭のほうまで伸びているのが特徴です。アンダマン海でよくみられますが、タカサゴのように泳いでいると突然現れるやつなので、いい写真として収められませんでした。
最後に紹介するのはこれ、レッドテールバタフライフィッシュです。

手元の図鑑だと White Collar Butterflyfish と記載されているのですが、どうもレッドテールの方がメジャーな呼び方のようです。中東からインド洋、フィリピンで見られるチョウチョウウオの仲間です。
タイだと群れている姿はあまり見かけません。
その他
ハー諸島の最南端で、南側が外海に接しているせいか、少数ながらギンガメアジが現れました。ランタ島では「ローカルサイト」と呼ばれるくらい普通のスポットなのに・・・

想定外すぎてアリバイ写真以上のものは撮影できませんでした・・・
あと、おまけですが、ガイドさんが半ば興奮気味にタテジマキンチャクダイの幼魚を紹介してくれました(紹介してくれた生き物を撮ったり撮らなかったりの私に「撮れ撮れ!」としきりにジェスチャーしてきました)。タテキン幼魚を珍しいものとして紹介するのは万国共通なのですね。

ポイントデータ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| レベル | 初級 〜 |
| 形態 | ボートダイブ |
| 水深 | 〜 24m |
| 水温の目安 | 26 〜 28度(3月) |
フリー潜降を要求されますが、現地では「ローカルサイト」と呼ばれるポイントの1つであるため、オープンウォーター以上のライセンスを持っていると普通に連れて行かれます。ダイバーの力量やライセンスを見て潜り方を変えているようなので、難易度は初級からと言えるかなと思います。
水温はタイらしく高いのですが、やたらとサーモクライン(冷たい水塊)があったので、平均水温より冷たく感じるかもしれません。現地でレンタルできるウェットスーツは大体半袖のものなので、冷たさに弱い方は自前の長袖ウェットスーツを持って行った方が快適に潜れるかもしれません。