静岡県沼津市にある駿河湾に面したスポットです。ポイントはビーチ1つのみですが、潮通しが良く一年を通して「井田ブルー」と呼ばれるほどの透明度を誇ります。ビーチなのに魚影が濃い一方生き物も豊富なので、ワイドもマクロも楽しめます。天気が良ければビーチから富士山を拝むことができ、陸の上でも楽しめる一挙両得スポットです。
どんなポイント?
ポイントはビーチ1ポイントのみです。東西に伸びたビーチの幅200m程が潜水可能領域ですが、この範囲にワイドもマクロも楽しめる魅力がギュッと詰まっています。
以下では、秋に潜った際の経験を元に本ポイントの魅力を紹介します。
ゴロタからエントリーするとすぐにソラスズメダイの群れが迎えてくれます。このポイントに対する期待が盛り上がってきます。
この浅場のゴロタを2, 3分北上して行くと一気に深くなり、20m近くまで水深を落とせます。水底は砂地になっていて、井田ブルーの透明度の高い海を一杯に感じることができます。以後は砂地をフラフラしたり、ゴロタを左に見ながらビーチの西側に泳いでいくのがコースです。
左手に見えるゴロタをちょっと覗いてみると、イシモチやネンブツダイ、スズメダイの群れが見られます。
岩の間にはエビやカニもいます。
時折沖の方を見上げてみると、イサキや
スズメダイの大きな群れが!透明度が高いので群全体がくっきり見えて壮観です。
ボラも群れています。
整然と並んでいて綺麗だなーとのんびり眺めながら泳いでいると・・・
!?
バラクーダ!?
すごいスピードで近づいてきて去っていきました。すごい迫力!私の腕では静止画ではとても伝えられません。
いくらスーパービーチと言ったって、こんなに浜に近いところにバラクーダは群れないよなぁ・・・と冷静になれたのはエグジット後のこと。細長いフォルムの魚群は潜水中の私にはバラクーダの群れにしか感じられませんでした。
少し引いて見るとこんな感じ。もう一面を覆い尽くす魚群!こんなビーチ見たことない!
さてこいつの正体ですが、上の方で登場したボラでした。井田では時々このようなボラの大群が見られ、バラクーダの群れにも見えてしまうことから「ボラクーダ」と呼んでいるそうです。
もっと本数を経験してから振り返ってみると、バラクーダの群れにしては泳ぐスピードが速かった気がします。・・・それはバラクーダより迫力があったということでは・・・?
さて、ここまでビーチではなかなかお目にかかれない群れを紹介してきましたが、実は井田はマクロもスゴイ。
ちょこちょこ泳ぐサザナミフグや
映える色合いのアカオビハナダイ(ちゃんと光が当たってなくてスミマセン・・・)、
毎度のごとく擬態を駆使して生息するニシキフウライウオなど、様々な生物がいます。
定番のクマノミや、チョウチョウウオ、細長いアオヤガラなんかも見かけました。
もっと小さい生き物もいます。おちょぼ口が可愛いピグミーレザージャケット(ハゼの仲間)、
コガネスズメダイの幼魚とか
アカスジカクレエビなんかも見つけました。
現地ショップである井田ダイビングセンターのブログでフォトダイブチームの写真を見ているともっとたくさんの生き物がいます。そしてどの写真も綺麗!
ワイドもマクロも楽しめて、可能な限り潜っていたい!(ビーチなのでそれが可能!)という井田ビーチでした。
>> 対馬のビーチも面白いですよ!
ポイントデータ
レベル | 初級 |
形態 | ビーチダイブ |
水深 | 〜 26m |
水温の目安 | 24 〜 26度(9月) |
井田で潜るには?
現地サービスである井田ダイビングセンターにお世話になりましょう。都市型ショップの井田ツアーに申し込むのも手です。
現地サービスにはフォトダイブプログラムがあり、レベルが高いです。ワタシモナライタイ・・・。