【タイ・タオ島】ヒンピーウィー – サンゴに群れるタカサゴやスズメダイがキレイ!沈船サタクット号も同時に楽しめるポイント

タイのタオ島にある「ヒンピーウィー(Hin Pee Wee)」というダイビングポイントを紹介します。

ヒンピーウィーってどんなポイント?

ヒンピーウィーと呼ばれる隠れ根(Secret Pinnacle)の周りをぐるりと回って楽しむポイントです。

根から30mほど離れたところに HTMS サタクット号という軍艦が沈んでおり、沈船ダイブも楽しめる1粒で2度美味しいポイントです。

スズメダイやタカサゴの群れ

タイタオ島ヒンピーウィーで撮影したクロリボンスズメダイの群れ

根のあちこちでスズメダイが群れているのを見ることができます。ヒンピーウィーはサンゴも綺麗なので、スズメダイの群れはサンゴによく映えます。

一番群れているのはクロリボンスズメダイです。単独や小さな群れであれば日本でも見られる場所はあるようですが、このサイズの群れが見られるのはタイ湾ならではです。

一緒に写っているミツボシクロスズメダイの成魚から白斑点を除いたようなスズメダイはいまだに何だか分かりません。分かる方いたら教えてください。

タイタオ島ヒンピーウィーで撮影したタカサゴの群れ

根の周りを散歩しているとちょこちょことタカサゴの群れに出逢います。

個人的な印象ですが、日本で見るタカサゴより色が鮮やかな気がするので、タオ島のタカサゴの群れは大好きです。

ちょうど良いサイズのイソギンチャクとハナビラクマノミ

タイタオ島ヒンピーウィーで撮影したハナビラクマノミ

「ちょうど良いサイズ」とは・・・?とツッコミを受けてしまいそうなのですが、タオ島でチュンポンピナクルサウスウェストピナクルを潜ってみればご納得いただけるかと思います。

どちらにも一面のイソギンチャク畑があり、食傷気味になっちゃうんですよね(笑)。

ヒンピーウィーのイソギンチャクは写真一枚に収まり切るサイズです。そして、ハナビラクマノミもしっかり共生してくれています。写真を撮るにせよ、じっくりクマノミを観察するにせよ、これくらいのサイズがちょうど良いのです。

日本ではなかなか見られない魚

日本には生息していない魚を見るのは海外ダイビングの醍醐味の1つですよね。

タイタオ島ヒンピーウィーで撮影したワヌケヤッコ

これはワヌケヤッコです。

とても大きく、とても肉厚です。

タテジマキンチャクダイの成魚を見たことがある方はその大きさと肉厚っぷりよりもう1回り半くらい大きなものを想像していただければ、イメージが湧くと思います。

「ワヌケヤッコ」と和名がついているにも関わらず、日本では目撃例がないという不思議な魚です。

タイタオ島ヒンピーウィーで撮影したヤスジチョウチョウウオの幼魚

写真真ん中あたりに小さく2匹写っているのが、ヤスジチョウチョウウオの幼魚です。

ヤスジチョウチョウウオは日本で見られる場所もあるようですが、基本的にレアで、ましてや幼魚なんて・・・というお魚です。ガイドさんが「タオ島らしい魚」ということで紹介してくれました。

沈船ポイント

HTMS サタクット(HTMS Sattakut)と名付けられた船が沈んでおり、この沈船周りで遊ぶことができます。

ショップによってはこの沈船をヒンピーウィーとは別のポイントとしていることもあるようですが、ヒンピーウィーの根から 30m 程しか離れていないので、私がお世話になっているショップではヒンピーウィーと一緒にセットで潜ります。

HTMS とは “His Thai Majesty’s Ship” の略で、タイ海軍の船の名前の接頭語です。2011年に観光目的で人工的に沈められました。

タイタオ島ヒンピーウィーで撮影したHTMSサタクット号

HTMS サタクット号の長さは 50m くらいで、先端と後方に1台ずつ砲台があります。

この砲台は先端の砲台です。手前にあるプレートにはサタクット号の案内が書いてありますが、タイ語で書かれているので、興味がある方は写真に収めた上で地上に帰ってきてから翻訳しましょう。

この砲台がある甲板で水深は 18m くらいです。

行ったことはありませんが、船の底の水深は 30m らしいので、あらかじめリクエストしておけば船底の方へ行ったり、側面をじっくり見たりできると思います。

うん、次に行って他のお客さんがいなかったらリクエストしてみよう。

タイタオ島ヒンピーウィーで撮影したユメウメイロとタテフエダイ

甲板の周りにはユメウメイロやタテフエダイなど色鮮やかな魚が群れています。

タイタオ島ヒンピーウィーで撮影したクロホシフエダイの群れ

他にはクロホシフエダイやクロリボンスズメダイ、ジャバラビットフィッシュなどが群れています。

時々我が物顔で特大サイズのハタが所狭しと鎮座しているのもこのポイントの特徴です。

タイタオ島HTMSサタクット内で撮影した何かの群れ

船室を除いてとりあえずシャッターを切ってみた写真がこちら。

船室の中には小さな魚がたくさんいることが多い(この写真はイシモチの幼魚?)ですが、時折ハタがのそっと泳いでいたりして面白いです。バラクーダの幼魚の群れが目撃されたこともあるようなのですが、後日写真を見てもよくわからない大きさだと思うので、潜った時にじっくり観察してみると良いと思います。

サタクット半分、ヒンピーウィー半分だとサタクットは消化不良になりやすいので、サタクットに興味があればその旨ガイドさんに伝えておくと良いと思います。

ポイントデータ

項目内容
レベル中級 〜(根回りだけなら初級 〜)
形態ボートダイブ
水深10 〜 30m
水温の目安27 〜 29度(3月)、29 〜 31度(4 〜 7月)

サタクット号が深場にあること、この周辺は透明度が悪いことが多いことから、中級以上のダイバーのポイントです。サタクット号に行かなければ、流れもあまりなく、根の周りをぐるりと回るだけなので初級者でも十分いけると思います。