【タイ】ヒンムアン(パープルロック)

タイ3大ダイビングポイントの1つである「ヒンデン(Hin Daeng)・ヒンムアン(Hin Muang)」、そのうちの1つであるヒンムアンを紹介します。

ヒンムアンってどんなポイント?

ヒンムアンはランタ・ヤイ島から南に55kmほどのところにある隠れ根ポイントです。スピードボートでサラダン港から1時間20分ほど、ピピ島からは2時間程度かかります。

一面に群生しているソフトコーラル

ヒンムアンは別名でパープルロック(Perple Rock)と呼ばれています。というか、タイ語で Hin = 岩、Muang = 紫、という意味なので、別名も何もただの英訳だったりします。紫色のソフトコーラルが多いことがその理由だそうです。

タイ・ヒンムアンで撮影した紫色のソフトコーラル
紫のソフトコーラル

紫に限らず、赤や黄色のソフトコーラルが至る所に生息しています。

タイ・ヒンムアンで撮影したソフトコーラル
ソフトコーラルの群生。ストロボの光が回りきらないほど広範囲に生えています。
タイ・ヒンムアンで撮影したソフトコーラル
密度高く密集したソフトコーラル。黒いのはなんだろう・・・?

岩だのドロップオフだの、至る所がソフトコーラルにびっしりと覆い尽くされており、私が利用している貧弱ストロボ(INON S2000 2灯)ではとてもではないですが光が回りきらないサイズです。

タイ・ヒンムアンでストロボなしで撮影したソフトコーラルの群生
何気なく光オフで撮影した風景です。ソフトコーラルがいっぱいです。

どうせストロボの光は回りきらないので、光なしで撮影してみました。手前の山は元より、奥にある山にもびっしりとソフトコーラルが生え渡っているのが見えますでしょうか?

この写真は特にソフトコーラルが群生している場所を選んで撮影したわけではありません。ポイント全体がこんな感じなのです・・・。

カラフルな風景が好きなダイバーにとってはたまらないポイントだと思います。

ヒンムアン最大の売りはこのソフトコーラルの群だと思いますので、ライト・ストロボなしで潜っても仕方ないとまで言えると思います。

魚群

実際に潜ってみるとすぐに分かるのですが、プランクトン密度がすごく高いです。遠くまで見えるので水は綺麗で透明度は高いのですが、目先に大量のプランクトンがいるので、ちょっと透明度が低い印象を受けます。

そのプランクトンを食べに来ているせいか、大きな群れが見られます。

イワシ

エントリーしてすぐに目につくのが、イワシの群れです。結構なサイズの群れがあちらこちらですごいスピードで動き回っています。

ガイドさんが “sardine” と言っていたのでイワシには違いなさそうですが、何イワシなのかは今のところわかりません。調べてわかったら追記します。

タイ・ヒンムアンで撮影したイワシの群れ
狙わなくてもイワシの群れが勝手にこっちに突っ込んできます。

潜っていてイワシの群れが目につかないことがないくらい、大量のイワシがいます。

別のものの写真を撮ろうとしても写り込んできたり、邪魔されたりしてしまうくらいにはひっきりなしに現れます。以後に紹介する写真をそんな目でも見ていただければと。

ツバメウオ

ツバメウオの群れを見ることができます。私が潜った時は20体くらいは固まっていたでしょうか。

タイ・ヒンムアンで撮影したツバメウオの群れ
ツバメウオ。本当はもっと大きな群れでしたが、潜降直後でカメラの準備ができておらず全体を撮り損ねたのでした・・・

アカモンガラ

ヒラヒラした尾がこの上なくかわいいアカモンガラが大量に群れています。

一般に「群れ」と呼べるほどタイトにくっつかないアカモンガラ達ですが、その中でもかなり密集していたなと。

タイ・ヒンムアンで撮影したアカモンガラの群れ
群れというほど固まってくれないアカモンガラ。

クマザサハナムロ

後述の通り、このポイントではマンタも見られるので、ガイドさんからは「ちょこちょこ上をチェックすると良いよ」と言われていました。それで見つけたのがクマザサハナムロの小さな群れ。

タイ・ヒンムアンで撮影したイワシの群れに撮影を邪魔されているマグロの群れ
上を見るとクマザサハナムロの群れが。大体イワシの群れもセットで見られます。

ゴマモンガラのお食事

ゴマモンガラがクラゲをひと噛みするところを目撃しました。

タイのヒンムアンで撮影したクラゲを食べるゴマモンガラとコッソリ写っているギンガメアジ

この後クラゲには歯形どころか、喰い千切られた穴が残るのでした・・・。ゴマモンガラってクラゲ食べるんすか?

ちゃっかりクラゲの下にギンガメアジが写っており、ここでギンガメアジの群れが見られるのかなとちょっとだけ期待しました(見られませんでしたが)。

マンタが見られる可能性も

ヒンムアンにはマンタのクリーニングステーションがあり、時折オニイトマキエイ(Oceanic Manta Ray)が現れるそうです。

遭遇率は決して高くはありませんが、日本ではほとんど見られない外洋性のマンタを見るチャンスがあるポイントという点で、否が応でも期待してしまいます。

ただ、私は大物には縁遠い星の下に生まれており、私が潜った時は当然の如くマンタは見られませんでした・・・

マンタは2種類います。

  • オニイトマキエイ: 大きい、外洋性、日本ではあまり見られない(目撃例はある)
  • ナンヨウマンタ:ちょっと小さい、沿岸性、石垣島などで見られのはこちら

詳しくはマレアさんの記事をどうぞ。

その他

目立つところではオトヒメエビやタテジマキンチャクダイの幼魚(春だったからかな)を見ました。

ただ、ポイントデータで後述する通り、平均水深がかなり深くて滞在時間が限られるので、見たい生き物があれば、ガイドさんにあらかじめ伝えて探していただくのが良いと思います。

自分で探したら、見つける前にタイムオーバーですぞ。

ポイントデータ

項目内容
レベル中級 〜 上級
形体ボートダイブ
水深8 〜 40m
水温の目安28 〜 30度

上級寄りの中級向けポイントかなと思います。

まず、どこのショップでも 1) アドバンス以上の有資格者であること、2) 過去6ヶ月以内にダイビングを経験していること、を要求されます。

隠れ根なので、あらかじめ(水面下の)岩にくくりつけてある縄で船を固定し、そのロープを伝って潜降します。経験浅ダイバーのためというよりは、常時流れがあるので潜降中に流されないようにロープ潜降します。

流れは通常西から東へ向かっています。ロープ潜降のため、必ず元の場所に戻ってくる必要があるので、必然的に流れに逆らって泳ぐ時間が生じます。

また、ダイビング中の平均深度が深く、実質的な滞在時間は30分程度です。ただでさえエアを結構なスピードで消費するのに、流れに逆らって泳ぐので、エアの減りがさらに早くなります。焦らず落ち着いて泳ぎましょう。無限圧潜水時間(DECO)にも注意です。ガイドさんはこまめに DECO チェックしてきます。