【静岡・田子】フト根 – キンギョハナダイとサクラダイの乱舞! – ソフトコーラルの彩りを添えて

静岡田子で撮影したイソバナに群れるキンギョハナダイ

どんなポイント?

関東で一番キンギョハナダイが群れているポイントです(私の経験の範囲では嘘偽りなしです)。少し深くなりますがサクラダイが群れることでも有名です。沖にある根なので回遊魚にも出会え、特に夏場は魚影が濃く、潜る程に楽しめるポイントです。

以下は、冬に潜った経験を元にポイントを紹介します。

ボートからエントリーして潜降ロープ沿いに潜降すると、水深8mの根の頂上にたどり着きます。ここから水深を下げつつ根の周りを泳いで行きます。

静岡田子で撮影した根の周りに群れるキンギョハナダイ

根の周りにはびっしりとキンギョハナダイが群れています。根にはオレンジ、赤、紫とさまざまな色のソフトコーラルが群生しており、キンギョハナダイと共に写真映えします。

静岡田子で撮影したキンギョハナダイの群れ

ストロボをオフにしてシルエットを撮影するとより魚影の濃さが分かります。ほぼ全部キンギョハナダイ。すごい密度です。

こういう写真を見ると「『魚影』が濃い」というのはこういうことを表現した言葉なんだなと実感します。

静岡田子で撮影したイソバナに群れるキンギョハナダイ

もう少し深場に行くと大きく見事なイソバナがたくさんあります。イソバナを撮影しようとしても自然に映り込んでしまうキンギョハナダイ。ストロボの当たっていない暗い魚ももちろんキンギョハナダイです。

静岡田子で撮影したイソバナとサクラダイ

よくよく見るとサクラダイが混じっています。一匹だけなのでアリバイ写真感が否めない。ここで水深28mです。35mくらいにサクラダイが群れていたのが見えたのですが、この時は減圧不要限界時間と相談して寄れず。

もっと浅場に群れていることもあるようなのですが、サクラダイの群を見たければ、30m超に滞在することを念頭にダイビング計画を立てるのが良いと思います。

サクラダイを本命にするのであれば、数的にはもう少し控えめではありますが、十分なサイズの群れが水深20mちょっとで見られる熱海沈船も検討されると良いかと思います。

静岡田子で撮影したイサキの群れ

キンギョハナダイとサクラダイにフォーカスされがちですが、小さいながらイサキの群れも見られました。夏になればもっと大きな群れが見られるようです。

静岡田子で撮影したキイロウミウシ

ワイドに目を奪われがちなポイントですが、根の側面をじっくり見るとウミウシなどのマクロ生物が見つかります。潜った時にはキイロウミウシやハナオトメウミウシが見つかりました。マクロ特化してもっとじっくりさがせばもっと小さな生き物がたくさん見つかる雰囲気がありました。

でも、狙いはやっぱりキンギョハナダイとサクラダイの群れだと思います。

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ポイントデータ

レベル中級
形態ボートダイブ
水深8 〜 40m
水温の目安14 〜 16度(1月)
外海にある根なので流れることがあるのと、水深が深めなのでレベルは中級かなと思います。水深は30m以下で群れているサクラダイを見に行かなければ30m以内に抑えることができるので、難易度を少し下げられます。