どんなポイント?
玉状のギンガメアジの群れ(ギンガメ玉)で有名な、粟国島沖のポイントです。
沖縄本島発で企画されるツアーはギンガメ玉をターゲットにしているので、毎年4月から6月くらいまでの期間限定開催であることが多いです(超混みます)。
ただ、本ページで紹介する通り、このポイントの魅力はギンガメ玉のみにあらずなので、粟国島に渡ってもっと長い期間サービスをオープンしている現地ショップにお世話になってのんびり潜るのも良いと思います。
私は本島発派なので、以下では5月に潜った経験をもとに、このポイントの魅力を紹介します。
冒頭でもお伝えした通り、このポイントを語るにあたってギンガメ玉は絶対外せないでしょう!
ギンガメアジの群れが高密度に固まっており、運が良ければそれが玉状になることからギンガメ玉と呼ばれています。ギンガメアジの群れは何ヶ所かで見たことがありますし、もっと大きな群れも見たことがありますが、ここまで見事に玉状になっているのはここでしか見たことないですね。
ギンガメアジを近くで見るとこんな感じで、銀色に輝く魚です。一匹をじっくり見てもまた綺麗な魚です。
ギンガメ玉は刺激を与えると結構簡単に散ってしまいますので、見たり写真撮影する際には細心の注意を払いましょう(このためにもそれなりに高いスキルが要求されます)。
ギンガメ玉に突っ込んで玉を崩してしまうと、同じ時間に潜っているダイバーから大ブーイングです。なんなら、玉を破壊したダイバーのいる船に電話がかかってきてまでクレームを入れられます。それだけ多くのダイバーがギンガメ玉を楽しみにここに来ているということです。一緒に潜っているダイバーと楽しむためにも気をつけましょう。
ちなみに上の写真は、私が玉を崩して撮影したわけではありませんので悪しからず。崩された群れが偶然こちらに向かってきたところを撮影したものです。
ギンガメアジ以外にも大物の群れが見られます。例えばカスミアジ(なんかキツネフエフキが混ざっていますが・・・)。
イソマグロの群れも!
時にはオオメカマスの群れも現れます!
大物ばかりに気を取られがちな筆ん崎ですが、実はサンゴも綺麗なんです。
うーん、見事。サンゴ1つ1つがこんなに立派なんです。
根のてっぺんからパシャリ。綺麗なサンゴに、キンギョハナダイが。ナンヨウハギやモヒカンが特徴的なアカネハナゴイ(オス)も群れています。
もう一枚パシャリ。
キンギョハナダイの群れだけだと沖の島もなかなかですが、南方系の魚がいるとまた違った雰囲気がありますね。
カスミチョウチョウウオのような南国系のチョウチョウウオも群れていて綺麗です。
個人的にこの群れを見たら「南国に来たなぁ〜」と思えるアカモンガラの群れです。おびれが長くてヒラヒラしているのがとても印象に残ります。寄ってみるとそんなにかわいいとは思わない魚なので、適度に離れてみるのが好きです。
結構1匹1匹が離れつつ群れているので、いまいち良い群れの写真を撮れたことがありません。現物の群れを見ると海いっぱいに広がっていて感動するんですが、どうにも伝えきれない・・・。
というわけで、筆ん崎は大物だけじゃないんです。仮に大物狙いでも all or nothing のギャンブルダイブにはならないので、基本的なスキルを身につけた方にはぜひ1度は経験していただきたいポイントです。
ポイントデータ
レベル | 中級 |
形態 | ボートダイブ |
水深 | 〜 27m |
水温の目安 | 23 〜 25度(5月) |
ドリフトダイビングではないですが、浮上はフロートを上げてボートに迎えに来てもらうスタイルです。潜降ロープはありませんので、フリー潜降と中性浮力をとって安全停止できるスキルは必須です。また、多少流れることもありますので、初級者には難しいポイントだと思います。
粟国島で潜ろうとする場合、粟国島に渡って島内のショップにお世話になる方法と、沖縄本島から日帰りで遠征する方法があります。
粟国島へは沖縄本島からフェリーで渡ります。外洋に出ますのでそこそこの確率で欠航します。スケジュールには余裕を持ってご旅行ください。
一方で沖縄本島のショップにお世話になって遠征する場合、少しばかり不便があります。粟国島には独自のルールがあり、粟国島以外のダイビングショップが潜って良い時間が決まっています。特に短いということはありませんが、本島からの遠征組はこのスケジュールに従って動くことになりますので、若干慌ただしくなったり、本島帰島時間が遅くなったりします。夜に予定を入れる場合、お時間に余裕を持って予定を入れることをお勧めします。