【タイ・タオ島】チュンポンピナクル – テルメアジの壁!バラクーダの群れ!ジンベイザメも現れる!

タイのタオ島にあるチュンポンピナクル(Chumphon Pinnacle)というダイビングポイントを紹介します。

チュンポンピナクルってどんなポイント?

タオ島北西にある、タオ島周りで最もダイナミックで、サウスウェストピナクルと双璧をなすポイントです。他の島周りのポイントよりは遠く、メーハード港(Mae Haad Pier)から40分くらいかかります。

野生のジンベイザメに会える

タイタオ島チュンポンピナクルで撮影したジンベイザメ

このポイントのウリは何と言っても野性のジンベイザメを見られることがあるということ。

水族館で見るジンベイザメも迫力満点ですが、目と鼻の先を泳いでいくジンベイザメを見られるのはダイビング最高の体験の一つでしょう。写真のようにコバンザメのお供特盛という姿は野生で以外なかなか見られないと思います。

ただ、野生のジンベイザメなので必ず見られるわけではありません。私は3回目のタオ島でようやく見ることができました。

でも、その偶然見られたという体験がまた興奮するんです!

※ 確実に見たければ、例えば波左間の定置網に引っかかっている時に見に行くという手もあります。

私が見たのは午前1本目のダイブでした。2本目はタオ島周辺に戻って(多分ツインズあたりを)潜るプランになっていたのですが、1本目のダイブでジンベイザメが見られたので皆興奮し、「もう一本ココ行くよな?」と誰かが声をかけると、ボート中のダイバーが “Sure!(もちろん!)” とあっさりプランを変えてしまうのでした。

大物の登場に興奮するのは万国共通ですね。これだから国際混成ボートで潜るのはやめられない。

ちなみにジンベイザメが出た日は、水面はこんな感じで大渋滞になります。

ブイが2つあるのですが、それぞれに最大6, 7艘のボートが縦列駐車していました。

後ろの方になると、ブイの近くまで水面移動してから潜降することになるのでとても疲れます。早起きは辛いですが、朝早く出てくれるショップさんにお世話になるのが良いと思います。

圧倒的に濃い魚影

ジンベイザメと違っていつも見られるのが、様々な魚の群れです。

タイタオ島チュンポンピナクルで撮影したテルメアジの群れ

まず目につくのがテルメアジの群れです。

チュンポンピナクルの至る所で見られ、大きい群れはさながら壁のよう。ダイバーを中心に360度展開することもよくあり、大興奮すること請け合いです。

テルメアジウォールにグループが分断されることもしばしばなので、ロストには気をつけましょう。

タイタオ島チュンポンピナクルで撮影したシェブロンバラクーダの群れ

シェブロンバラクーダ(オオカマス)の群れもよく見かけます。

コンパクトに固まって群れてくれるタイプのバラクーダなので、群れに光を当ててピカピカ光るのを見るのも楽しいです。

大きな群れではありますが、ダイバーから逃げていくタイプの魚なので、取り囲まれるということはないです。

タイタオ島チュンポンピナクルで撮影したピックハンドルバラクーダの群れ

シェブロンバラクーダより2周りくらい大きなピックハンドルバラクーダです。イエローテールバラクーダとかイエローフィンバラクーダとも呼ばれます。その名の通り、尾びれが黄色なのが特徴です。

大きくて見事なバラクーダなのですが、シェブロンバラクーダほど密に群れてくれません。密に群れて写真くらいでしょうか。

ピックハンドルバラクーダより大きなグレートバラクーダ(オニカマス)に至っては群れないそうです。大きくなるほど群れたくなくなるんですかね、バラクーダってやつは。

タイタオ島チュンポンピナクルで撮影したイエローテールバラクーダの群れ

ちなみに、ピックハンドルバラクーダにグッと寄ってみるとこんな感じです。ボディのシルバーと対照に尾びれが黄色いのがよくわかりますね。

タイタオ島チュンポンピナクルで撮影したタカサゴの群れ

根を覆うようにタカサゴも群れています。

タオ島のタカサゴは、日本のタカサゴと比べると黄色の線が強い気がします。そのせいか尾びれの黒模様の主張が強く、一瞬タカサゴかな?と思ってしまうくらい鮮やかです。

タイタオ島チュンポンピナクルで撮影したツバメウオの群れ

ツバメウオの群れを見られることもあります。

イソギンチャクの群生とハナビラクマノミの大群

タイタオ島チュンポンピナクルで撮影したイソギンチャクの群生

特盛のイソギンチャク畑があります。

タイタオ島チュンポンピナクルで撮影したハナビラクマノミ

このイソギンチャク畑には大量のハナビラクマノミが住み着いています(写真では一匹しかいないですが、数十匹とかザラです)。

日本ではクマノミがそんなに群れているところはなかなか見られないですよね。クマノミの大群は、タオ島ならではの風景だと思います。

タオ島はタイ湾の中にあるので外敵があまり入って来ず、特定の種が天敵なしに爆発的に増加するという変わった生態系を持っています。なので、ハナビラクマノミが大群を成していたり、ハゼの反応が鈍かったりするそうです。

ナンヨウキサンゴの群生

タイタオ島チュンポンピナクルで撮影したナンヨウキサンゴの群生

ナンヨウキサンゴは日本でも見られますが、ポツポツと点在している場所ばかりかと思います。

チュンポンピナクルでは根にごっそり生息しています。しっかり光を当てて見ると、鮮やかな緑が岩場に映えてとても綺麗ですよ。

ポイントデータ

項目内容
レベル中級 〜
形態ボートダイブ
水深〜 30m
水温の目安27 〜 29度(3月)、29 〜 31度(4, 5月)

基本ずっと中層を泳ぐので中級以上のダイバー向けのポイントかと思います。

最大水深は30mとありますが、根の周りを回るなら24mくらいです。