【静岡・熱海】沈船 – サクラダイが乱舞する沈船!船の中にはイシモチがギッチリと!

静岡熱海沈船の船首付近の構造とサクラダイ・キンギョハナダイ

どんなポイント?

熱海沖の水深30mほどの砂地に全長81mの「旭16号」が真っ二つになって沈んでいます。潜降ロープは船首に括り付けられており、その甲板に到達すると水深は20mなので、20m以深で遊ぶポイントです。

静岡熱海沈船で見られたサクラダイの群れ

一番の見どころは橙色が綺麗なサクラダイの群れです。同じくサクラダイの群れが見どころの田子のフト根がそうであるように、サクラダイは通常水深35m以深におりなかなかお目にかかれないのですが、このポイントでは20mちょっとの水深に群れています。群れの大きさは季節によりますが、サクラダイ自体は経験上年中いますね。

静岡熱海沈船で見られたキンギョハナダイの群れのなかに混ざったアカオビハナダイ

橙色の綺麗な魚の代表格であるキンギョハナダイも群れています。写真は偶然見つけたアカオビハナダイです。よく観察すると別のハナダイ系もサクラダイやキンギョハナダイの群れに混じっているのかもしれません。

静岡熱海沈船内部のネンブツダイの群れ

崩れた船の中にはネンブツダイがそれはもう所狭しと群れています。

静岡熱海沈船内部のネンブツダイの群れ

船の中に潜入するとこんな感じです。点に見えるのは全部ネンブツダイです(イシモチとか混ざっているかもしれませんが、ほぼ全部テンジクダイのはず)。写真ではなかなかお伝えできないのですが、実際に船の中を泳いでみると四方八方ネンブツダイに囲まれるという経験ができます。動画だともっと臨場感ある絵が撮れると思います。

静岡熱海沈船で見られたソフトコーラルの群生とサクラダイ

沈船はソフトコーラルで覆われています。特に船首下部は密度が濃くて光を当てると彩豊かなソフトコーラルを楽しめます。気づくと水深30mに到達していることはよくあるので、ダイコンはこまめにチェックしましょう。

静岡熱海沈船で撮影したウミウチワを前景としたクロホシイシモチの群れ

船からふと外に目を向けてみるとクロホシイシモチの群れが見られました。サンゴと一緒に写真に収められるといい風景画になりますね。時期によってはイサキなどの群れが見られることもあります。

全体的に海が緑色の写真が多めなので、水中写真をよく撮る方はもうお察しかと思いますが、沈船近辺の透明度はそこまでよくないことが多いです。このポイント特有の問題というよりは、生き物が集まっている沈船共通のあるあるですね。比較的高い透明度を求めるのであれば、冬に潜るのが良いと思います。

ポイントデータ

レベル中級
形態ボートダイブ
水深20 〜 30m
水温の目安15 〜 17度(1月)、14 〜 16度(2月)、16 〜 18度(5月)、18 〜 20度(12月)
深場でのダイビングになりますので、アドバンス必須です。
エア消費より減圧不要限界(その水深に減圧停止なくいられる時間)を迎えて浮上することになると思いますので、潜水時間は長くても30分程度になります。見所が多いポイントなのでつい忘れがちですが、ダイビングコンピュータをこまめにチェックして、DECO を出さないように注意しましょう。
また、船の劣化が進んできているとのことですので、レックダイブの知識を活用しつつ気をつけて遊びましょう。