どんなポイント?
沖の島近辺で最もキンギョハナダイが群れているポイントがこの赤崎No.2です。テーブルサンゴやミドリイシもあちらこちらにあり、青い海と対照的に色彩豊かなポイントです。キンギョハナダイ以外の生き物も豊富です。
以下では夏に潜った経験を元に、このポイントを紹介します。
このポイントの紹介の主な部分はこの一枚で尽きています。小さな根のそれぞれにキンギョハナダイがわんさか群れています。根にはテーブルサンゴをはじめとする様々なハードコーラルが生息していて、それぞれの根の特徴が違って面白いです。
キンギョハナダイの群れ一つとってみても多様で面白いです。例えばやたらオスが多い群れがあったり、
オスとメスが同じくらいいるのだけれどもくっきり分かれている男女別学的な群れがあったりと、これだけキンギョハナダイの群れがたくさんあると、群れにも個性があるのが自然と見えてきますね。
キンギョハナダイの群れがすごい他のポイントとして、伊豆の田子のフト根がありますが、群れの大きさといいダイナミックさといいいい勝負ですね。
キンギョハナダイ以外の生き物も豊富です。
ミドリイシの周りをナンヨウハギが舞っていたり、
トリノクビのようにモンスズメダイが群れていたりします。
南国系のチョウチョウウオだと、イッテンチョウチョウウオなどが見られました。
最大水深が30mくらいなので、ハナゴンベやスミレナガハナダイのような深場にいるハナダイ系もいます。光がちゃんと当たっていない写真ではありますが、深場にもキレイな魚が多いポイントです。
少し深度を上げてくると、異種の魚が集会していました。テングダイにミノカサゴ、ハリセンボンとなかなかよくわからない取り合わせです。ただたまたまこういう構図になったというだけですが。
岩陰には大きなユカタハタがいました。ユカタハタは確かに赤に映える水色の斑点がキレイな魚ではあるのですが、個人的にはハタってあまり特別な魚に思えていません。
ヨーロッパの人にハタ好きが多い気がします。彼らはキレイな魚より大きな魚が好きな傾向にあるから・・・。
ウミウシもちょこちょこと。よくいるコイボウミウシの写真をアリバイがてら何気なく一枚撮影したのですが、後で写真をよくみるとエビか何か透明な生き物が一緒に写っていませんか?海の中で気づかなかったものが後で写真を見た時に分かるというのも面白い経験ではありますが、こういうエビみたいなのは水中でもっとよく観察していれば・・・という後悔の念の方が強いです。
キンギョハナダイの鮮やかな色に負けじと、カグヤヒメウミウシも見つかりました。よく似ているシンデレラウミウシとの区別方法は、白い縁がはっきりしているか(カグヤヒメ)ぼやけているか(シンデレラ)ですね。
どこの根を見ても大量のキンギョハナダイが群れているので、一本ずっと楽しめます。沖の島ダイビングをするなら、1旅行で1回は潜っておきたいポイントです。
ポイントデータ
レベル | 中級 |
形態 | ボートダイブ |
水深 | 10 〜 34m |
水温の目安 | 18 〜 20度(7月) |
ちょっと流れるのと水深が30mを超えるので中級レベルかなと思います。エアと減圧不要限界には気を配りながら遊びましょう。