タイのタオ島にあるスリーロックス(Three Rocks)というダイビングポイントを紹介します。
スリーロックスってどんなポイント?
タオ島の玄関口であるメーハード港(Mae Haad Pier)のすぐ側にある湾内のポイントです。
ポイントの上には3つの岩が並んでおり、これがこのポイントの名前の由来ですね。
この3つの岩は Google Map でも “The Three Rocks” と表示されています。有名なロケーションなのかな?
雰囲気はお隣にあるポッテリー(Pottery)にそっくりです。
ほのぼの砂地ポイント
さて海中はと言うと、一面の砂地にサンゴや岩がポツポツ点在しており、ほのぼの感が漂うポイントです。
私がお世話になったガイドさんがインストラクター試験を受けた時の会場がこのポイントだったそうです。試験はプールやそれに近い環境の限定水域で行うので、それくらい流れがありません。
また、水深も最大10mないくらいなので、初級者からストレスなく楽しめます。一日の最後のダイブでの窒素抜きにも最適ですね。
ハゼ天国
そんなほのぼの砂地の広がるこのポイントでは、至る所でハゼが見つかります。
まずはタオ島を代表するハゼであるギンガハゼ。
多分、黒い個体の青白い斑点が、暗闇の宇宙に浮かぶ銀河か星かに見えたのでこういう名前がついたんじゃないかと思います。こんな感じなので、パッと見は黄色の個体が綺麗ですが、黒い個体も渋くてイイです。
ちなみにタオ島では、写真のように黒と黄色の個体がペアで見られると幸せになれると言われているそうです。
写真ではさらに共生しているテッポウエビも写っているからもっとご利益があるかも・・・。
お次はヒメダテハゼ。
ダテハゼそっくりなのですが、目の上に2本の黒線があります。
角度によってはこの目の上の黒線が長いまつ毛に見えるから「ヒメ」ダテハゼと名前がついたんだろうなと勝手に解釈しています。
また、ヒメダテハゼはダテハゼよりちょっと小さい傾向にあるのが普通ですが、タオ島のヒメダテハゼは特にサイズ自重はしておりませぬ。
ギンガハゼとヒメダテハゼ、レッドマージンシュリンプゴビーはタオ島3大ゴビー(ハゼ)と言っていいくらいあちこちで見つかります。
スリーロックスでも、このうち1つのハゼも視界に入らないことはほぼ無いんじゃないかな・・・というぐらいハゼが大量にいます。
日本ではなかなか見られないのが、このヒノマルハゼ。
側面の大きな黒点が日の丸に見えるから「ヒノマル」ハゼなのですね。
色がちょっと地味で、場所によっては砂地と同化して見えるので、若干見つかりづらいですが、慣れれば割とすぐに見つかるようになります。
レアではあるけれども、ヒノマルハゼよりは日本でも見られるのがこのサラサハゼ。
よく見ればヒノマルハゼと模様が全然違うんですが、同系色なのでどうも印象が重なりがちです。
サラサハゼは巣から顔を出しているというよりは、その辺を泳いでいる印象です。
ユリハゼの一種だと思いますが、今のところ名前はよくわかりません。
珍しいスズメダイ
背びれに大きな斑点のあるブルースポットダムセルは、日本では見られないスズメダイの一種です。
背びれの斑点がセジロスズメダイの幼魚を思い起こさせますが、青と黄色の色がちょうど真逆ですね。
タオ島では、ボディに黒斑(ぶち)があるソラスズメダイが散見されます。
1個体だけなら突然変異とか怪我なんだろうなとも考えますが、少量ずつながら複数のポイントで見かけるので、変異○世とかソラスズメダイの亜種なんだと思います。
ソラスズメダイ自体は日本でもあちこちで見られますが、このクロブチソラスズメダイ(勝手に命名)を見ると、タオ島を潜っているんだなーとついつい感慨に耽ってしまいます。
ポイントデータ
項目 | 内容 |
---|---|
レベル | 初級 〜 |
形態 | ボートダイブ |
水深 | 〜 9m |
水温の目安 | 27 〜 29度 |