タイのタオ島にある「ジャパニーズガーデン」というダイビングポイントを紹介します。
ジャパニーズガーデンってどんなポイント?
多種多様なサンゴが上品に並んでいる様がさながら日本庭園のようだというところから「ジャパニーズガーデン」という名前が付いたポイントです。
水中は3つのブロックから構成されていて、それぞれ違った種のサンゴが群生しています。こういった整然と整っている感じも日本庭園を彷彿するものなんでしょうね。
魚は群れというよりマクロが多いかなと思います。
群れ好きの方にとっては残念かもしれないですが、このマクロに面白い奴が少なくとも3種いるんです。
種類豊富なサンゴ
冒頭でも紹介したように、ハードコーラルを中心にとにかく色々な種類の立派なサンゴが生息しています。
まずはキャベツサンゴ(俗称)。
エダサンゴに
丸っこいプレートのようなサンゴも生息しています。
キャベツよりもっときめ細かいヒラヒラ(硬いけど)のサンゴに
タオ島ではよくイバラカンザシが住んでいるタイプのサンゴも生息しています。
でも、ジャパニーズガーデンではイバラカンザシは少なめです。
定番のテーブルサンゴもとても大きなものが散見され、
エダサンゴ(個人的俗称)もちらほらといます。
ハードコーラル中心なので、どれもシックな色合いをしていて渋いです。
それだけにカラフルな魚が好きだったり、鮮やか色のついたソフトコーラルの方が好きという若い人(偏見)にとってはちょっと退屈かもしれません。風景は日本庭園の風情が十分に理解できる老獪な中高年向け(偏見)かもしれません。
でも、ジャパニーズガーデンはタオ島の中でも結構面白い生き物が見られるポイントでもあるんです。
怒ると顔色が変わるスズメダイモドキ
普段はグレーから紺色をしているスズメダイモドキという魚です。
この子をちょっと刺激してストレスをかけてあげると、写真のように顔色が黄色く変わります。個体によってはもっと黄色くなる個体もいます。
顔色の変化が面白いので写真ではなかなか面白さを伝えられないのですが、ぜひ顔色が変わる瞬間をリアルで見てみてください。多分リクエストしなくてもガイドさんが見せてくれると思いますが、どうしても見たかったらリクエストしてみるのが良いと思います。
ただ、同じスズメダイモドキでも強気の個体と弱気の個体がいます。強気の個体は刺激に対して素直に(?)怒って顔色を変えてくれるのですが、弱気の個体は顔色を変えずに逃げて行ってしまいます。肌感的には半々ですので、顔色変化は1ダイブで十分見られると思います。
ハゼ
タオ島の3大ハゼと言えば、ギンガハゼ、ヒメダテハゼ、レッドマージンシュリンプゴビーです。御多分に漏れず彼らもこのポイントにいるのですが、ジャパニーズガーデンにはちょっと珍しいハゼもいます。
その1つがヒレフリサンカクハゼです。
これも写真では表現しづらいのですが、停止中に背びれをピコピコ動かしてくれます。機敏に動かす姿がとても可愛いハゼです。
ただ、体色が白に近いので、砂地で見つけるのは結構難しいです。
ガイドさんにリクエストして見つけてもらい、じっくり観察して見ると良いと思います。
このヒレフリサンカクハゼにハタタテハゼのピンと張ったハタを追加したようなハゼがハタタテサンカクハゼです。
図鑑で見る限りこっちの方がワンランクくらい格好いいのですが、私はタオ島で未だに見つけられていません。
チュンポンピナクルでジンベイザメを見た、タオ島にいる数多のハゼを見た、私がまたタオ島に行きたい(リベンジしたい)と思う理由の1つがこのハタタテサンカクハゼ君です。
是非一度お目にかかりたい・・・
※そのうち別記事で紹介しますが、私個人はタオ島という島自体も好きで、また行きたい(帰りたい)と思う理由はここにもあります。
あとはいつものギンガハゼ(黒バージョン、体の点が宇宙に浮かぶ銀河みたい)と
目元の模様が美女のまつ毛に見える、ヒメダテハゼです。
タオ島のハゼは超高確率でテッポウエビと共生しています。
時々群れも
サンゴの周りにクロリボンスズメダイが群れていたり、10匹くらいのシンジュタマガシラの群れがちょこちょこいたりと、他のポイントに比べれば少ないですが群れも見られます。
その中で特に綺麗だなと個人的に思うのがユメウメイロの群れです。
ウメイロモドキもそうですが、紫と黄色のコントラストが水面から入ってくる光にあたって光るととても綺麗なんですよね。特に写真のように下から水面方向に群が泳いでいくところとか最高です。相変わらず写真ではうまく表現できていませんが・・・是非肉眼で見ていただきたい風景です。
ポイントデータ
項目 | 内容 |
---|---|
レベル | 初級 〜 |
形態 | ボートダイブ |
水深 | 〜 18m |
水温の目安 | 27 〜 29度(3月)、29 〜 31度(4 〜 7月) |