どんなポイント?
一年を通して様々な生物が見られるビーチポイントです。最も注目すべきは土管を沈めた魚礁で、様々なソフトコーラルが生えており、その周りをキンギョハナダイが群れて彩りを添えています。
夏から秋にかけてはエントリー直後にソラスズメダイの青い群れが見られてとても綺麗です。2021年にはレア中のレアものであるホウセキカサゴが出現したと一躍話題になりました(エントリー口から遠すぎて見る難易度はかなり高かったようですが・・・)。
同じ平沢ビーチの西側と比較すると、(キンギョハナダイ以外の)群れが控えめな代わりに生き物が多様であるという特徴があります。
夏から秋の景色
エントリー口から潜降するとすぐにソラスズメダイの青い群れが迎えてくれます。その他ネンブツダイや、クロユリハゼの幼魚の群れにも迎えてもらったこともあります。エントリーからテンション上がります。
少し泳いでいくと色々な生き物が見られます。スズメダイやキスジキュウセン、ナガサキスズメダイの幼魚、珍しいものだとトゲチョウチョウウオや、ヒレナガネジリンボウ、ノコギリヨウジあたりが見られました。2022年現在、ヒレナガネジリンボウはほぼ定住状態だとか・・・。
エントリー口から北にまっすぐ向かって、ガイドロープが土管魚礁から伸びているロープと交差しているあたりで色々見られる傾向にあります。
ここのダテハゼ結構な割合でテッポウエビと共生しているので、じっくり観察してテッポウエビが巣穴から出てくるのを見るのも面白いです。オキゴンベの黄色も映えますね。障害物があまり多くないせいか、ここのオキゴンベは写真が撮りやすいところに滞在してくれる傾向がある気がします。
土管魚礁です。ソフトコーラルが群生しているのに加えてキンギョハナダイが群れているのが綺麗です。魚礁は結構高い上に、水深12mくらいと浅いので、観察や写真撮影に夢中になって吹き上がってしまわないように注意しましょう。
イソギンチャクが結構あり、よく見るとアカホシカクレエビやイソギンチャクモエビ、カザリイソギンチャクエビなど、イソギンチャクに住んでいるエビがたくさん見られます。秋になるとミツボシクロスズメダイの幼魚も集まってきます。
エグジット直前にエントリー口で見られたクロユリハゼの幼魚の群れです。群れ全体を撮影するとクロユリハゼの幼魚であることが分からないのでアップになっていますが、とても大きな群れでした。
冬の景色
冬は夏以上に土管魚礁が見所になるかなと思います。様々なソフトコーラルの周りにキンギョハナダイが群れて彩りを添えているのは相変わらず、この時期は海藻が大量発生して黄緑色のコントラストをつけてくれます。2枚目の写真は土管の中のウミウチワです。これがある土管は通行要注意。土管魚礁の周りには小さな生き物もたくさんいます。3枚目はベラの一種な気がしていますが、ベラってこんなところに隠れたかな・・・。手前にあるソフトコーラルが綺麗なので載せてしまいました。
ダテハゼは安定してこの時期にもいます。ユリハゼとの共演ってなかなか珍しいです。
この時期のエントリー口付近はとにかく一面の海藻です。意外なんですが海藻って冬が成長期なんですよね。水底は全然見えないので、夏や秋に観察できたイソギンチャクはそもそも見つけることすら困難でした。風景が秋と全く別物で、これまで潜ったポイントの中で、一番季節による海の違いを実感できたポイントでした。これもまたダイビングの面白さの一つですね。
ポイントデータ
難易度 | 初級 |
形式 | ビーチダイブ |
水深 | 〜 15m |
水温の目安 | 16 〜 18度(3月)、24 〜 26度(8月)、22 〜 24度(10月) |
基本はよちよちビーチエントリーですが、満潮に近い時間であればジャイアントストライドエントリーも可能で楽です。水中にはしっかりガイドロープが設置されているので、迷うこともないポイントだと思います。